近年、日本のみならず世界各国において中高層建築物・大規模建築物への木材の利活用が大きな政策課題となっております。そのことを踏まえ、 "持続可能な開発に向けた木の建築 伝統から未来へ"をテーマとし、2021年10月15日から17日にかけて、WOODRISE 2021 KYOTOを国立京都国際会館で開催いたしました。
10月16日から17日の午前中にかけて全体会議を行い、16日の午後には世界的建築家の隈研吾氏による記念講演が行われました。
17日の午後には、テクニカルワークショップ、住宅建築業界におけるSDGsの推進やアジア・オセアニアにおける住宅市場に関する特別セッションなども行われ、中高層木造建築物に関わる業界の活力を世界に向けて発信いたしました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、海外のご登壇者はオンラインでの参加となりましたが、会場への参集者と合わせて、日本を含む18か国から約800名の参加があり、極めて有意義な情報と意見の交換が行われました。
このような有意義なイベントを開催できたことは、イベントを主催する私共にとって非常に大きな喜びです。
一方で、新型コロナウイルス感染拡大により、B to Bミーティングや社交行事、テクニカルツアーは中止を余儀なくされました。WOODRISE 2021 KYOTOで実現できなかったこれらのイベントを実施し、国内及び諸外国の中高層木造建築に係わる関係団体・企業等の交流を深めることを目的として、2022年5月22日から27日まで、WOODRISE 2021 BUSINESS SESSIONを東京で開催いたします。
本日に至るまで、私共は木造建築物に係る建築・住宅関連団体からなる組織委員会を立ち上げ、これら関連団体のご支援・ご協力を得て、イベントの準備・運営にあたってきました。国土交通省をはじめ数多くの政府機関・諸団体のご支援を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。「WOODRISE」というイベントの次なるステージを目指して、引き続き、業界、ひいては社会に資するイベントとすべく努めて参ります。
WOODRISE 2021 KYOTOの成果が、各国における中高層木造建築物の一層の普及に貢献することを祈念するとともに、2022年5月のWOODRISE 2021 BUSINESS SESSIONにおいて、中高層木造建築にかかわる多くの皆様にお会いできることを楽しみにしております。